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豊かな住環境づくりのお手伝い フジワラ化学株式会社 常務取締役 / 曽我 大地 氏 (IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

素顔のニューリーダー

豊かな住環境づくりのお手伝い
フジワラ化学株式会社 常務取締役 / 曽我 大地 氏
(IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

公開日:2025.09.22

いよぎん地域経済研究センター

フジワラ化学株式会社 常務取締役 / 曽我 大地 氏 (IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

フジワラ化学株式会社は創業70周年を迎えた建築仕上材メーカーだ。祖父の哲郎氏が、地下水が豊富な西条市でスサ*の生産を開始したのが興りである。繊維壁材、砂壁材など扱う製品を時代に合わせて増やしながら、日本の風土に適した仕上材や特殊塗料の開発・製造・販売を行っている。


大地氏は営業の責任者として全国を飛び回る。「営業は信頼関係が第一。そのためにお客さまに直接会って話すこと、迅速なレスポンスを心がけている」と言う。面談頻度も大切に考えており、他の人が1回会うなら自身は2回会うそうだ。

入社前はカナダで1年半、アイルランドで1年間留学していた。留学中、アルバイトをするために自身を売り込むレジュメを作成し、飛び込み営業をした経験がある。「そのときの経験が今の自分をつくっている」と言う。
最近は製品の開発にも取り組んでいる。建材事業部をメインに各部署から社員を集めて10人程度のプロジェクトチームをつくり、市場ニーズをもとに『斑 MURA WALL』を開発した。通常は塗り直しとなるムラをあえて取り入れたデザイン性の高い内装仕上塗材で、販売方法も工夫した。全国の施工業者を対象に勉強会を行い、受講した約2,000人に対して「施工認定店」の登録を与え、認定店のみが購入・利用できるようにした。「利用を限定することで特別感が生まれ、製品の価値をさらに高めることができた」と、大地氏。「勉強会では実際に使用する方の意見を直接聴けて、とても参考になった」と顔をほころばせた。


大地氏は「『塗り壁』という日本の伝統技術を次世代に継承する役割を果たしながら、この市場で圧倒的No.1になりたい」と言う。加えて、業界発展のために日々できることを考えているそうだ。
今後も質の高い建築仕上材を提供しながら、豊かな住環境づくりを支えていかれることだろう。(川尻 麻美)


*主に壁土に混ぜて亀裂防止に使用される繊維状の材料

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