【タイ】
タイの結婚式
公開日:2026.04.22
INDEX
はじめに
先日、友人の結婚式に招かれ、初めてタイの結婚式に参列しました。日本と異なる儀式などもあり、文化の違いを感じる時間でした。今回はタイの結婚式についてお伝えします。
ブライダルの市場規模
近年のタイの婚姻件数は約30万件ですが、コロナ禍以降は減少傾向にあり2025年は27.6万件となっています。地域別にみるとタイの人口6,600万人の内、約10%を占める首都バンコクが他県を大きく引き離すなど婚姻数でも一極集中化しています。
一方で、タイの合計特殊出生率は2024年に1.20となり、日本の1.22を下回っています。また、タイ人(15~49歳)の独身者比率は2017年35%だったのが、2023年40%と独身者の割合が増加しています。
ブライダルの市場規模は300億バーツ(約1,500億円)であり、挙式などに平均50万~100万バーツ(250万~500万円)の費用が費やされています。また、結婚の際に新郎が新婦の両親に結納金や結納品を贈る慣習が根強く残っています。結納金相場は、家族や地位などで異なりますが10万~100万バーツ(50万~500万円)といわれています。
ウェディングツーリズム
タイの主要産業である観光業において、外国人のウェディングツーリズムが経済的にも大きく寄与しています。
タイ政府観光庁の市場予測によれば、2025年のウェディングツーリズムの市場は、118億米ドル(約1兆8千億円)に達する見込みです。航空代金やホテルなど波及範囲が広いため、タイ人のブライダル市場と比較することは難しいですが、大きな経済効果であることは間違いありません。
国籍別の挙式数は公表されていませんが、インドや中国、欧米諸国、韓国、日本の順番で多いといわれています。
特にインド人にとってタイは海外挙式の定番として高い人気を誇っています。インド人の結婚式は、数百人規模・数日間といった豪華な婚礼が多いため、バンコクやリゾート地で有名なプーケットの高級ホテルではインド人専用の結婚式プランが準備されています。
タイの結婚式
近年は欧米式の挙式を選択する人も増えていますが、伝統的なタイ式の結婚式を行う人が大半です。
・服装
葬儀などを連想する「黒」を避け、招待状に記載されているカラーテーマで参列するのが一般的です。ドレスコードは寛大でポロシャツなどで参加する人もいます。
・参列者を招待する範囲
新郎新婦と少しでも関係性があれば良く、地方では村総出でお祝いすることもあります。
・ご祝儀
友人や同僚であれば0.5~1千バーツ(約2.5千円~5千円)、親しい友人は1~2千バーツ(約5千円~1万円)、会社の部下は3~4千バーツ(約1.5万円~2万円)が目安になります。祝儀は現金だけでなく、電子決済も一般的になっています。
私が参加した結婚式についてお伝えします。スケジュールは以下のとおりです。
15:39 カンマーク(花婿行列)
16:09 指輪の交換
両親などから贈答品を受け取る
17:09 ロットナムサン(祝福の儀式)
18:00 披露宴
タイ人は身近にある数字を重要視する傾向があります。タイ語で「9」は「ガーオ」と発音し、「前進・進歩」の発音に似ていることから縁起の良い数字とされています。一方で、日本ではラッキーセブンといわれる「7」は「ジェット」と発音し、タイ語で「痛い」という発音に近いため好まれません。
カンマーク(花婿行列)は、結納品を持った新郎や参列者が、様々な試練を乗り越えて新婦に辿りつく儀式です。
ロットナムサンは、ほら貝に入った聖水を新郎新婦の両手に注ぐ儀式です。ほら貝は古くから「幸運をもたらす、仏教由来の儀式用品」とされ、日本の三々九度の儀式に近いものになります。
披露宴では、両親や年長者からお祝いの言葉があり、その後は食事をしながら歌を歌い、踊り、新郎新婦を祝います。
おわりに
初めてタイでの結婚式に参列し、改めてタイの文化に触れることができました。日本人と比べて時間管理にルーズなタイ人が、式典においては時間(数字)を大切にしており、とても意外でした。
一方で、披露宴の閉演時間は決まっておらず、各々の好きなタイミングで帰宅するなどタイらしい一面も垣間見えました。
私自身もタイに赴任して2年が経過しますが、日本では経験することのできないタイの文化を体験しています。今後もインターネットでは知ることの出来ない、タイ文化をお届けしていきたいと思います。
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