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【シンガポール】 利用者を魅了するチャンギ空港

海外だより

【シンガポール】
利用者を魅了するチャンギ空港

公開日:2026.03.23

長野 雄貴

はじめに

 東南アジアのハブ空港として知られるチャンギ空港は、国際的にも高く評価されています。英国の航空格付け会社スカイトラックス(SKYTRAX)が発表した「ワールド・エアポート・アワード 2025」において、同空港は総合第1位に輝きました。日本からは羽田空港が第3位、成田空港が第5位にランクインしています。

 今回は、世界中の旅行者を惹きつけるチャンギ空港の魅力や今後建設が予定されている新ターミナルについてご紹介します。


大型複合施設「ジュエル」

 チャンギ空港が高い満足度を得ている理由の一つに、2019年に開業した大型複合施設「ジュエル」の存在が挙げられます。

 ターミナル1に直結し、全ターミナルからアクセス可能なこの施設の中央には、高さ約40メートルに及ぶ巨大な人工の滝「HSBCレイン・ボルテックス」が設置されています。屋内の人工滝としては世界最大級を誇り、緑豊かな森林のような空間「フォレスト・バレー」の中に流れ落ちる光景は圧巻です。夜には音と光のショーも開催され、空港利用者のみならず、シンガポールを代表する観光スポットとして人気を集めています。

ライトアップされたHSBCレイン・ボルテックス

 また、ジュエル内には、MUJI、DON DON DONKI、UNIQLO等の日系企業を含む260以上の店舗やレストランが集まっています。さらに映画館や最新のアスレチック施設「キャノピー・パーク」も併設され、フライトを待つ乗客だけでなく、週末には家族連れなど多くの地元住民も訪れる憩いの場となっています。

ジュエル内の日系企業

ホスピタリティ溢れる出国審査後エリア

  出国審査後のエリアには、高級ブランドのブティックからコンビニエンスストアまで多彩な店舗が並び、免税ショッピングを存分に楽しむことができます。 

 また、東南アジアを代表するハブ空港として、乗継利用者を想定した充実した設備も整えられています。エリア内には仮眠可能なトランジットホテルのほか、万が一の際にも安心できるようにクリニックも設置されています。

 さらに、利用者が待ち時間を快適に過ごせるよう、ユニークな施設が充実しています。例えば、24時間無料で映画を上映しているシアターコーナーや、1,000羽以上の蝶が舞うバタフライガーデンのほか、屋上のサボテンガーデンやヒマワリガーデンなど、自然を堪能することができる癒しの空間が広がっています。

バタフライガーデン

 進化を続けるチャンギ空港

 チャンギ空港は1981年に開港し、その年の年間旅客数は約430万人でしたが、2025年には6,998万人を記録し、新型コロナウイルス禍以前の数値を上回る過去最多を更新しました。

現在は4つのターミナルで構成され、東南アジアを代表するハブ空港として確固たる地位を築いています。

 シンガポール政府は、さらなる発展に向け2030年半ばの供用開始を目標に「ターミナル5(T5)」の建設を進めています。

 T5の敷地面積は約1,080ヘクタールと、現在の空港全体の面積に匹敵するため、完成後の規模は現在の約2倍になる見込みです。旅客処理能力は、T5単体で年間約5,000万人以上となる予定で、空港全体の処理能力は現在の9,000万人から1億4,000万人へと大幅に拡大する計画です。また、就航都市数も現在の約170都市から200都市以上への拡大が見込まれ、世界最大級のハブ航空を目指しています。

 さらにT5は、AIを活用した自動荷物輸送システムや非接触型チェックイン、持続可能な航空燃料(SAF)の供給体制などを導入し、利便性と環境配慮を両立した「スマート空港」となることが期待されています。

T5展での自動化の様子

おわりに 

 チャンギ空港には、利用者を楽しませるためのさまざまな工夫が凝らされており、近隣住民にも親しまれる存在となっています。シンガポールを訪れる際には、今回ご紹介した施設にも足を運び、空港での時間もお楽しみください。

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