松山あげの魅力を国内外に発信したい
株式会社程野商店 取締役製販統括部長 程野 成恭 氏
(IRCニュー・リーダー・セミナー33期修了生)
公開日:2026.02.24
株式会社程野商店は、松山の特産品『松山あげ』を製造している。松山あげは長期保存が可能で油抜き不要な油あげで、モチモチとした食感が人気だ。
同社は1882年、曾高祖父の兵次郎(ひょうじろう)氏が創業した。妻の家業である豆腐製造の仕事のなかで、松山あげは誕生したという。
成恭(なるゆき)氏は「140年以上親しまれてきた松山あげこそ、わが社の強みであり誇りだ」と胸を張る。「その魅力をより多くの人に届けたい」という想いで2025年に新商品『いなりロール』を開発した。これは海苔の代わりに松山あげを巻いた巻き寿司で、鯛めしや梅じゃこなど、さまざまな種類がある。
開発のきっかけは、アメリカの日系スーパーで行った試食販売だそうだ。現地での反応が悪いことが気になり調査したところ、完成品や加工せずに食べられる商品がよく売れていたという。「松山あげをそのまま売るのでなく、あげを主軸とした商品を開発する必要がある」と感じ、3年ほど試作を繰り返して完成させた。いなりロールは日本航空の空弁に採用され、今年2月からはアメリカで冷凍品の販売が始まり、徐々に販路が拡大している。
成恭氏は製造部門の業務改善にも取り組んでいる。新しい機械を適宜導入して製造の効率化を図り、品目ごとの利益を常にチェックして最適化にも努めている。また、夕礼に必ず参加し、同社の理念や商品の価値を伝え、社員のモチベーション向上にも努めている。「製造に関わる者こそ商品の魅力を伝える第一人者であってほしい」と、成恭氏。
「地元企業と連携して松山あげを用いた商品を開発して、地域の魅力発信に努めたい。また、得た利益を地域のインフラ整備や教育活動などに還元できれば」と話す。今後も松山あげの魅力を国内外に発信しながら、地域の活性化や私たちの豊かな食生活に貢献していかれることだろう。
PERSONAL QUESTION
程野 成恭(ほどの なるゆき)1997年2月生まれ
■モットー
百聞は一見に如かず。
何事も自分の目で見ることが一番。常に現場に足を運び、確認している。
■趣味
クロスフィット。
全身をバランスよく鍛えるトレーニングで、兄(30期生)と同期と通っている。大会にも出場した。
■感銘を受けた本
『ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』 (楠木建著)
「伝える力」を勉強したくて読み、心に残った。 ストーリーで物事を伝えるよう普段から意識している。
会社概要
〒791-8036
松山市高岡町285-1
TEL/ 089-971-3233
資本金/3,000万円
従業員/45名(パート含む)
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