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いまの世界がノノガから学ぶべきこと

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いまの世界がノノガから学ぶべきこと

公開日:2026.01.05

SDGパートナーズ有限会社 代表取締役CEO 田瀬 和夫

 あけましておめでとうございます。

 いま私は、日中関係が急速に悪化し、アメリカでは大統領が未成年への性加害の疑いで責められ、ウクライナ戦争も佳境に入ったという段階で、ワシントンDCでこの原稿を書いています。どうかみなさんがこれを読むときには、もう少し世界の状況がよくなっていますように。

 私はSDGsの実現やサステナビリティを企業のルールとすることを目的として仕事をしています。その前は外務省と国連にいて、やはり平和や相互信頼を世界中で確かなものとするために働いてきました。そして、わずか2020年頃までは、世界はその方向で思考を深め、地球温暖化を防ぎ、生態系とともに生きていこうというさまざまな決意がなされたと記憶しています。’

 それがとくにロシアのウクライナ侵攻から、なぜこんなに世界は、あるいは日本は、自分と敵を区別し、いったん敵になった人を徹底的に攻撃し、貶め、自分たちだけあるいは最悪自分さえ良ければよいという世界観に汚染されてしまったのでしょう。私はとても悲しいしつらい。

 でも、世の中捨てたものではありません。例えばみなさんすでにご存知のように、昨年出てきた若いガールズグループの「HANA」は、一人ひとりがこれまで否定してきた自分と正面から向き合うことで自分を認め、また自分と違うチームメンバーを尊重できるようになり、そして今度は他の人の力になりたいと思うという、とてつもなく高い理想と他人へのリスペクトを持ったグループです。そしてそれぞれの個性と、歌唱とダンスの実力は圧巻です。

 思うに、HANAが具現化してくれているものと、SDGsやサステナビリティが目指しているものはまったく同じではないでしょうか。自分を見つめ、磨き、実力を高めていくこと、その道程で異なる他人を自分と同じように尊重し、力づけていくこと、そしてそうした人たちと信頼を築き上げ、これまでにない価値を生み出していくこと。それはまさに多様性であり、包摂(インクルージョン)であり、技術革新であり、さらにいうとプラスサム(1+1を2以上にしていくこと)にほかなりません。

 HANAと同じように、多様性は強さであり、サステナビリティは単に道義的に正しいことというだけでなく、プラスサムであるという点で圧倒的な経済合理性でもあります。私たちは、敵をつくり、騙し、奪い、自分だけがよい思いをしようとするゼロサムの価値観とは比べ物にならない強さを身に付けなければならない。その意味で今年2026年、私たち大人は、頼もしい若い人たちに教えられながらでも、相互の信頼と尊重と協力がど真ん中にある社会を紡いでいかなければなりません。

 どうか今年をすばらしい年といたしましょう。


 注釈:

※1 ノノガ:ガールズグループオーディション番組「No No Girls」の略称

※2 HANA:No No Girls から誕生した日本のガールズグループ

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