街のにぎわい創出に貢献する
久保豊株式会社 専務取締役 / 久保 賢太郎 氏
（IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生）

久保豊株式会社はテナントビルや賃貸マンションなどの不動産賃貸を主業としている。1883年に久保豊旅館として創業し、時代の変遷に伴って小売、不動産賃貸と業種を変え、今に至る。

現在、賢太郎氏は久保豊第一ビル１階にあるカフェ『PRONTO　松山大街道店』の運営に携わる。元は他社の運営だったが、2019年から新しい試みとして引き継いだ。同店では毎年、店の目標の他に、スタッフにも個人目標を立てさせ、達成に向け、各自に取り組ませている。その結果、昨年PRONTO本部で行われた年間総合コンペで全国178店舗中２位を獲得。提供商品の品質や衛生管理、接客対応など総合的に高い評価を得た。さらに、スタッフの対応力の高さが認められ、『ベストホスピタリティ賞』も１名受賞した。賢太郎氏は「スタッフ皆が力を合わせて頑張ったおかげだ」と、顔をほころばせる。
賢太郎氏は毎日店に顔を出して店内の様子を観察し、スタッフの様子やシフトなどに変化があれば当事者に声をかけて相談にのっている。「人あってこその事業。ともに働くスタッフは皆対等なパートナーだ」と言い、特に、同店の主力であるアルバイトの視点に合わせてコミュニケーションをとっている。「ジェネレーションギャップは大きいが、その分気づきも多い」とのことだ。

『PRONTO』に続く試みとして、久保豊第一ビル２階にアニメ雑貨店『駿河屋　松山大街道店』が３月19日にオープンした。「大街道にはアニメ雑貨を扱う店がなく、これまでと異なる客層を呼び込み、新たな人の流れをつくりたいと思って誘致した」と言う。

「商店街や松山市から『あってよかった』と言われる空間を提供したい。そのため、常に情報収集し、新しいことにも挑戦したい」と、賢太郎氏。今後もチャレンジを続けながら、街のにぎわい創出に貢献していかれることだろう。