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茶葉で入れるおいしさを発信 株式会社トキワ工業 総務部 部長 / 北野 勝弘 氏 (IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

素顔のニューリーダー

茶葉で入れるおいしさを発信
株式会社トキワ工業 総務部 部長 / 北野 勝弘 氏
(IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

公開日:2025.09.22

川尻 麻美

株式会社トキワ工業 総務部 部長 / 北野 勝弘 氏 (IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

株式会社トキワ工業は、1979年に設立されたお茶パック※・コーヒーフィルターのメーカーである。創業者は祖父の青木常雄氏。青木氏が前職で不織布加工をしていた経験を生かして開発したお茶パックは、同社の主力商品だ。

「約40年前にお茶パックを開発し、緑茶の入れ方を提案したパイオニアであることに誇りをもっている」と、北野氏。ただ、最近は急須がない、またはあっても使わない家庭が5割に達しているそうだ。そこで開発したのが『Drip filter』である。マグカップにフィルターをセットして茶葉を入れ、お湯を注ぐだけで手軽にお茶を飲むことができる。「急須で入れた緑茶の味に引けをとらないことが、研究所の成分分析や専門家の試飲で明らかになった」と胸を張る。
今、注力しているのは海外展開である。ジェトロ愛媛の支援を受け、コーヒーやお茶の消費量が多い台湾で商談を行い、無事成立した。今後は韓国やタイなどへの展開も検討しているそうだ。
北野氏は「幼い頃から、お茶パックを使って飲む緑茶が当たり前だった。このおいしさを多くの方に感じてもらいたい。お茶を飲むひとときを楽しんでもらいたい」と言う。そのために、スーパーで『Drip filter』を用いた試飲会を開催し、日本茶専門店と協力して情報発信も行っている。

このように熱心に取り組む北野氏だが、当初は自動車整備士を志していた。10年以上経験を積み、独立の準備をしていたところ、社長である父の輝美氏から「戻ってこないか」と打診があった。悩みぬいた末に、「祖父や父がつないできた会社を守りたい」と決意し入社。人事や商品開発、設備のメンテナンスなど幅広く経験し、現在に至る。
今後も『お茶パックのパイオニア』として、長く愛される商品を大切にしながら、市場の変化に対応した新しいものを提案し、私たちの生活に彩りを与えてくれることだろう。


※茶葉を入れる袋のこと。急須や水筒などに入れて使う。

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