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「つながり」が創り出す地域の未来

視点

「つながり」が創り出す地域の未来

公開日:2025.09.22

松山大学 学長 池上 真人

松山大学は、2025年4月に6番目の学部となる情報学部を新設いたしました。AIやIoTに代表されるデジタル技術の高度化は、今や産業及び生活のあらゆる基盤に深く関わっています。情報学部では、高度な専門知識と情報システム、メディアデザインに関する実践力とともに、地域と協働して社会課題に取り組む力を培う教育に力を注いでいます。この新たな学びの場は、大学と地域の産業界や自治体とのさらなる連携、また若い世代と地域社会との結びつき、すなわち「つながり」を生み出すものと期待しています。


現在、地域社会が直面している人口減少、若者流出、社会構造の変化などは、いずれも個人や企業・団体などの単独の力では解決できない大きな課題ばかりです。そのような課題に対応し、持続可能な発展を実現するためには、地域における「つながり」を深め、地域全体で新たな協働関係を築き、広げていくことが重要であると考えられます。異なる分野や立場を越えて多様な主体が連携することによって、それぞれの強みが掛け合わされ、新たな可能性が開かれます。また若い人材が地域に根づくためには、地域への愛着や地域の未来を担う一員としての意識を醸成し、地域社会との間に「つながり」を形成していくことが必要です。
松山大学は、近年、インターンシップ、共同研究、地域課題解決型プロジェクトなどを通じて、学生が地域社会と直接関わる機会を拡大してきました。また、これまで100年を超える歴史の中で、卒業生のみならず、市民、企業・団体、自治体、教育機関など、地域の多様な主体との間で交流と協力の関係を築いてきました。私たちは、こうして築かれた関係性を大学との間にとどめるのではなく、そこから生まれたネットワークを活用し、人と人、組織と組織を結びつけ、地域社会における新たな結びつきを生み出す「架け橋」となることを目指しています。例えば、大学を媒介とした企業と教育現場を結ぶプロジェクトや、異業種間の連携による地域課題の解決など、新たな出会いや相乗効果を創出し、地域全体に新しい「つながり」を築いていくことこそが、地域の未来を共につくる一員として、松山大学が果たすべき役割であると考えています。


地域と共に生き、地域と共に栄える─それが、私たち松山大学の変わらぬ思いです。

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