想いをカタチにするものづくり
F.B Bison株式会社 取締役 / 福本 皓介 氏
(IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)
公開日:2025.09.22
F.B Bison株式会社 取締役 / 福本 皓介 氏 (IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)
F.B Bison株式会社は小型特殊車両の部品や産業用特殊車両、テーマパークのアトラクション車両などの設計・製造を行っている。
1963年、祖父の一氏が前職で車両整備をしていた経験を生かし、クローラ式運搬車*を製造したことを機に創業。同車は後に「バッファローシリーズ」として売り出され、社名にある「Bison(バイソン)」の由来となっている。なお、2024年に福本ボデーからF.B Bisonに社名変更した。
「創業以来、企画・開発から設計・製造までを一貫して自社で行っている」と、皓介氏。1点からオーダーメイドで製作し、お客さまのニーズに応える姿勢が評価を得ている。工場内に大型車両用の塗装ブースを設置し、鉄道牽引車の車両テスト用としてレールも敷設するなど、お客さまへの対応力をさらに高めている。
皓介氏は以前、設計・開発を担当していた。「自分が一から設計した特殊車両が完成したとき、言葉では言い表せられないぐらい感動した」と言う。今は営業として、お客さまと設計・開発者をつなぐ役割を担う。信頼関係構築のために、常に誠実に接することを心がけている。ただ、人と会うなかで「自社の強みを生かしきれていない」と感じ、今後は発信力の強化に努めるそうだ。
「100年企業を目指している。そのために社員一人ひとりの意識を高めたい」と言う。昨年『総合戦略室』という部署を新設し、30代社員2人と社内の改善活動に取り組んでいる。同室が中心となって関係部署の社員を巻き込みながら、提出書類のフォーマット化、納期管理および工期管理の見える化などを実行した。「さまざまな人が改善活動に関わり、『私たちの会社は私たちが良くしよう』という当事者意識が広がれば、もっと良い会社になる」と、皓介氏。
引き続き社内改善に努めながら、自社の強みを発信し、お客さまの想いをカタチにするものづくりをサポートしていかれることだろう。(川尻 麻美)
* タイヤの代わりにクローラ(キャタピラ)ベルトを備えた機械。足場の悪い場所でも安定して走行できる。
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