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社員と地域を大切に 松山興産株式会社 代表取締役社長 / 鳥井 綾乃 氏 (IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

素顔のニューリーダー

社員と地域を大切に
松山興産株式会社 代表取締役社長 / 鳥井 綾乃 氏
(IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

公開日:2025.09.22

いよぎん地域経済研究センター

松山興産株式会社 代表取締役社長 / 鳥井 綾乃 氏 (IRCニュー・リーダー・セミナー32期修了生)

松山興産株式会社は石油製品の卸売やサービスステーション(SS)の運営などを行っている。創業者は祖父の與一氏。出光興産株式会社に勤めていた親族から勧められ、故郷の松前町で1963年にSSを開設したのが興りである。その後引き継いだ父の貞宏氏(前社長)が事業拡大し、今に至る。
綾乃氏は昨年、社長に就任した。幼い頃から與一氏に「松山興産を頼んだぞ」と言われ、また、一生懸命に働く両親を見て「2人を手伝いたい」との思いを抱き、2000年に入社。ところが、事業承継を進める最中の2年前に、貞宏氏が亡くなった。「あまりに突然で戸惑ったが、とにかく会社を継続し、社員を守ることを考えて前に進んだ」と言う。そんな綾乃氏を各部署のマネージャーがサポートし、社長就任時には皆で祝ってくれたそうだ。「社員は家族のような存在で宝物。これからも大切にしたい」と、ほほ笑む。
同社は「一人ひとりの応対が素晴らしい」「教育が行き届いている」と、お客さまから高い評価を得ている。その背景には、外部研修・セミナーを受講する機会を設け、サービス内容や対応力、危険物の取り扱いなど、知識・スキルをブラッシュアップしていることがある。
資格取得にも積極的だ。国家資格である危険物取扱者乙種第4類は、全員が取得している。最近は若手社員が自ら手を挙げてコーティング技術検定を取得、そのおかげで新しいサービスとして、カーコーティング業務を7月から開始した。
綾乃氏は「当社も私も育った、この町が好き。だから、事業を通じて恩返ししていきたい。将来的に私たちのSSが地域の方の集う居場所となれたら」と話す。その思いから、同社は町と災害協定を結び、石油類燃料の共有・運搬や、所有する不動産を一時避難所として提供することとしている。
今後も社員や地域を大切に考えながら、事業を通じて私たちの生活を支えていかれることだろう。

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