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10年前から現在、そして10年後に向けて (四国財務局松山財務事務所 前所長 宮本 克久)

視点

10年前から現在、そして10年後に向けて
(四国財務局松山財務事務所 前所長 宮本 克久)

公開日:2025.09.12

いよぎん地域経済研究センター

 2012年6月末に愛媛県を後にして以来、約10年振りの2023年7月から再び当地にてお世話になっています。当時を振り返りますと、松山インターチェンジを降りると国道33号の利用を余儀なくされ、松山市内までは恒常的な渋滞が発生していました。主要な駅は四国の他の県庁所在地と比べても昔ながらの風情のあるJR松山駅、また、自家用車、タクシー、路線バスや高速バスが入り乱れ混沌とした松山市駅など懐かしい風景が思い出されます。商店街には旧ラフォーレの建物がそのままの状態となっており、少し異様な雰囲気だった様に記憶しています。
 ところが、再び赴任してくると10年余りの間に驚くほどその風景は変わっていました。高速道路のアクセスは外環状線道路が開通し、大都会の様な専用道路により利便性が格段に向上しており、また、新しいJR松山駅は高架化され駅舎も今風に。松山市駅前は専用道路になり、歩行者や電車の利用者が安心して往来できるようになっており、なんと郊外では自動運転バスが運行するなど全国に先駆けた新しい交通システムも動き始めています。一方、大街道を歩いてみると新しいホテルが進出してきており、改修を終えた道後温泉の人気もあって、インバウンドも非常に好調となっています。

 たった10年の間にこんなにも街が変わっているとなると、次の10年後がどうなっているか。
例えば、JR松山駅の駅前開発がどうなっているか、商店街に点在する開発予定地がどうなっているか、高速道路の空港までのアクセスがどうなっているかなど、非常に楽しみであります。
 それ以外では、松山財務事務所が松山市に無償で貸付している城山公園も、市民・県民の皆さんや観光に訪れた旅行者の方にとって集い憩える緑豊かな空間のある公園を目指して整備が進んでいます。このほかにも開発整備の計画は街のいたる所に点在していますが、全てを書き始めると紙面が足りなくなるのでこのくらいにしておきますが、今後は、近い将来発生が予想されている南海トラフ地震にも備え、災害に強い街づくりも必要に迫られているなど、国や地方の行政は、民間の力も活用し、地元のあらゆるステークホルダーの意見に耳を傾けて、スピード感のある対応が求められていると思っています。
 さて、10年後に再びお邪魔した際には、愛媛県がどのような街に変わっているのか、楽しみにしています。

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